2009年 04月 29日
4月24日から25日にかけて、ケンブリッジ大学でインテリジェンスのシンポジウムが開催されました。と言いましても私はうっかりとこのイベントを失念しておりまして、不覚にも行き損ねたのでありますが、あらためてプログラムを見ますととても魅力的なものに写ります。どうも色々なインテリジェンスのグループからひっきりなしにプログラムが届けられますので、情報を整理しきれずに消化不良を起こしているようです。
このシンポは「帝国とインテリジェンス」と題され、中東からアジア、アフリカに至る大英帝国の統治政策とイギリスのインテリジェンス活動について、19世紀から1970年代という広いスパンで眺めたものです。恐らく簡単に言いますと、なぜ大英帝国があれ程長期間、広大な土地を制することができたのか、その理由の一つをインテリジェンスの働きに求めようとしたものでしょう。
出席もしていない私がこれについてくどくどと述べるわけにはいきませんが、昨今のイギリスにおける情報関連資料の公開は、このようにインテリジェンス研究にさまざまな視座を与えてくれます。恐らく今回のイベントもその内、論文集か何かの形では読めるようになると思いますが、イギリスにおける学術的なインテリジェンス研究の発展は、今やそれをフォローしていくだけでも大変であります。
しかしプログラムを拝見していますと、ウォーリック大学のリチャード・オルドリッチ教授はとうとう1970年代の中東までやり始めたようです。元々教授は戦前の東南アジア地域研究者だったのが、戦前の日英のインテリジェンスを描いた「日米英諜報機関の太平洋戦争」を皮切りに、戦後の東南アジアにおける対共産主義活動等に関する分厚い研究書を次々に出版され、とうとうここまでたどり着かれたようです。恐るべき筆の速さですね。
今週はアヴェリストウィス大学でもインテリジェンスの大会がありますので、こちらは忘れずに出席してこようと思います。
このシンポは「帝国とインテリジェンス」と題され、中東からアジア、アフリカに至る大英帝国の統治政策とイギリスのインテリジェンス活動について、19世紀から1970年代という広いスパンで眺めたものです。恐らく簡単に言いますと、なぜ大英帝国があれ程長期間、広大な土地を制することができたのか、その理由の一つをインテリジェンスの働きに求めようとしたものでしょう。
出席もしていない私がこれについてくどくどと述べるわけにはいきませんが、昨今のイギリスにおける情報関連資料の公開は、このようにインテリジェンス研究にさまざまな視座を与えてくれます。恐らく今回のイベントもその内、論文集か何かの形では読めるようになると思いますが、イギリスにおける学術的なインテリジェンス研究の発展は、今やそれをフォローしていくだけでも大変であります。
しかしプログラムを拝見していますと、ウォーリック大学のリチャード・オルドリッチ教授はとうとう1970年代の中東までやり始めたようです。元々教授は戦前の東南アジア地域研究者だったのが、戦前の日英のインテリジェンスを描いた「日米英諜報機関の太平洋戦争」を皮切りに、戦後の東南アジアにおける対共産主義活動等に関する分厚い研究書を次々に出版され、とうとうここまでたどり着かれたようです。恐るべき筆の速さですね。
今週はアヴェリストウィス大学でもインテリジェンスの大会がありますので、こちらは忘れずに出席してこようと思います。
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by chatnoir009
| 2009-04-29 00:21
| インテリジェンス