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ホワイトホール61番地 ~ インテリジェンスを学ぶ

「めちょっく」or「キラやば~☆」?

芳華

 翻訳家、樋口裕子さんのお招きで、フォン・シャオガン監督の『芳華』の試写会に参加してきました。本映画は1970年代の中国人民解放軍の歌劇団・文芸工作団(文工団)に所属する若者たちの青春群像劇をテーマとしています。「文工団」はあまり馴染みのない組織ですが、自衛隊でいえば音楽隊にあたる組織でしょうか。その任務は最前線で戦う兵士たちに、音楽や劇で潤いを与えるというものであります。ソ連同様、共産主義国というのはこういった文化行為にとても力を入れますので、文工団というのはほとんどプロの歌劇団のようなものですね。そして青春群像劇の横糸として、1979年の中越戦争や90年代の改革開放という時代の流れが組み込まれ、1950年代後半に生まれた中国の若者たちがどのような青春時代を過ごしてきたかがよくわかる内容でした。もちろん一般の若者に比べると、文工団の団員たちは恵まれた環境にありますので、ある種、特権階級的な所もあります。また監督自身もこの文工団で青春を過ごされたということで、その思い入れが映画に反映されているのだと思います。
 文工団といっても軍隊組織ですので、戦闘とは無縁ではいられません。本映画内での中越戦争の描写などは、『プラトゥーン』ばりの酸鼻を極める描写でしたが、中国人からは同戦争がこう見えていたのか、といったある種新鮮な視点でした。映画全体を通して受ける印象は、青春の甘酸っぱい気持ちというのはどの国でも変わらないものだ、というものでして、日本人が観ても全く違和感のない素晴らしい出来栄えだと思います。  

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by chatnoir009 | 2019-02-15 22:05 | その他 | Trackback | Comments(0)
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