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ホワイトホール61番地 ~ インテリジェンスを学ぶ

「めちょっく」or「キラやば~☆」?

イスラエルのインテリジェンス予算

 イスラエルのHaaretz紙によりますと、イスラエル政府は過去8年間のインテリジェンス予算を公開したようです。予算は対外情報機関であるモサドと国内保安機関シャバクの合算額ですが、それでもこれは画期的な情報公開であると思います。これまでモサドやシャバクの予算については全く公開されてこなかったのですが、これで色々な検討が付くようになります。最新の2012年度の予算は約1600億円だそうです。モサドとシャバクの合計人数は5000名程度だと推察されますが、個人的な感想としてはあれ程世界に名をとどろかせているモサドとシャバクの予算は意外と抑えられているのかな…と思った次第です。
 ただしここにはイスラエルの情報機関で最大規模を誇る、軍情報機関、アマンの数字が入っていません。アマンの人員は8000人程度と人数の比率で言えばモサド+アマンの約1.5倍になりますが、アマンは金のかかる衛星や通信傍受施設を持っていますので、恐らく予算は1.5倍を超えるかと推察します。仮に1.5倍としても、モサド+シャバク+アマンで4000億円規模となります。この額が多いのか少ないのかは議論の分かれるところですが、欧米各国のインテリジェンス予算は、国防費の大よそ5-10%の範囲だと言われています。そこで「ミリバラ」でイスラエルの国防費を調べてみますと、2012年度の額は約1.6兆円。低めに見積もった4000億円という数字を使うと、イスラエルのインテリジェンス予算はなんと国防費の25%にも達していることになり、これはかなり高い割合だと言えます。つまりイスラエルは国のサイズの割には大きな軍隊を持っており、インテリジェンスの予算規模はさらに大きな割合になる、という結論になります。
 これと対照的なのが我が国で、防衛費が5兆円程度、インテリジェンス予算は大体1500億円未満だと推察されますので、防衛費に対するインテリジェンス予算の割合はわずか3%以下です。すなわち我が国は国のサイズの割には小さな軍事組織と、さらに小規模のインテリジェンス組織を有しているということになります。
by chatnoir009 | 2013-06-11 23:06 | インテリジェンス
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