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「魔法は探し求めている時が一番楽しい」


by chatnoir009
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日韓GSOMIAの行方は…

 ここ最近の日韓関係の感情的な悪化は怒涛の勢いですが、安全保障の観点から見れば両国の関係悪化は百害あって一利なしだと思います。このままでは6月29日に韓国が調印を拒否した日本との秘密情報保護協定締結の目途は全く立たなくなります。日本から見れば、日米韓の間で秘密情報保護協定を結んでおくことは、北朝鮮、並びに中国の軍備拡張に対するリスクヘッジになることは言うまでもありません。
 しかし韓国の立場から見れば、北朝鮮や中国に対する配慮は日本よりも遥かに大きくなりますので、秘密情報協定の締結によって単純な日米韓vs中国北朝鮮という構図には持っていきたくない、という話になります。すなわち韓国はアメリカとの関係は続けたいが、その一方で国内世論と対中関係を悪化させてまで日本と協定を結ぶわけにはいかない、という結論になるのかと思います。

 アメリカから見れば、折角日米韓の間で情報を共有したいのに、日韓が対立しているお蔭でそれが実現しないという状況にも苛立ちを募らせていることでしょう。実際、私なんぞの所にもあちらさんから「今年中に何とかなりそう?」などと問い合わせがあるほど懸案になりつつあるようです。 アメリカに言わせれば、日韓関係が悪化すればするほど中国や北朝鮮を利する形になるということでしょうし、実際そうなんだと思います。将来的に東アジアの安全保障の構図が、日米vs中韓北朝鮮となってしまうのは何としても避けなければなりませんが、現実にはそうなる可能性を否定できないのです。日韓で情報共有ができないのであれば、日本は自力で北朝鮮や中国に関する情報収集機能を強化する必要性を考えないといけなくなります。
 

 ただ予定通り6月に日韓の間で形式的に秘密情報保護協定を締結できていたとしても、今の韓国の政治状況ではとても日本と情報共有などできないでしょう。何と言っても韓国にとって日本は仮想敵国のようですから…。
by chatnoir009 | 2012-08-15 23:19 | インテリジェンス