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ホワイトホール61番地 ~ インテリジェンスを学ぶ

「めちょっく」or「キラやば~☆」?

日豪情報保護協定

 本日、日本とオーストラリアの間で日豪秘密保護協定が結ばれました。日米間では2007年にはアメリカと日米軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を結んでいますので、日米豪間での情報協力がこれまでになく円滑にいくようになります。またこれはアメリカから見れば、日豪と極東米軍が協力して中国に対抗していこうというオフショア・バランス戦略のために必要な過程でありまして、どうやら当面の間、日米豪は協力して中国の動向を監視していくことになるのでしょう。もちろん北朝鮮の動向にも目が向けられているとは思いますが。
 しかし最近の孫崎享氏の『不愉快な現実』でも指摘されていますように、近々東アジアの軍事バランスは中国有利に傾き、2020年頃には人民解放軍が米軍に追いつくと予測されています。そうなるとアメリカはいつまでこの戦略を続けられるのか、日本としてはアメリカが突然手のひらを返さないように注視していかなくてはなりません。そのためにも日米豪間で情報協力を緊密化しておくというのは悪くないでしょう。
 また日米豪に加え、日本は2010年にはNATOとの情報保護協定を結んでいますので、情報という観点から言えば日米豪とNATOも結び付けられるわけです。イギリスとも現在交渉中だそうです。こうなってくると日本も米英豪加ニュージーランドの情報クラブ、エシュロン(5E)の末席にでも参加させてもらえそうな気もするのですが、なかなか現実は厳しいようです。
 GSOMIAにせよ今回のオーストラリアとの協定にせよ、「国内法令の範囲」で処理すると言われております。ということはもしオーストラリアから提供された機密情報が漏洩したとすれば、自衛官であれば自衛隊法で5年以下の懲役ですが、国家公務員であれば国家公務員法が適用され、1年以下の懲役という軽い処罰となってしまいます。一方、オーストラリアの機密法は機密漏洩に対しては懲役7年、さらに加重主義ですので懲役何十年といった処罰となる可能性もあります。そうなりますとオーストラリアから見れば、日本と情報を共有するのはややリスキーとも写るかもしれません。オーストラリアといえばカンガールに大自然という平和なイメージですが、ASIOという硬派なインテリジェンス組織を有しており、その能力には定評があります。
 しかしここで日本が頑張って情報共有を円滑に進め、またしっかりとした機密保護法を制定して各国からの信頼を得ることができれば、将来的には5E諸国との情報共有も期待できます。何と言っても5E諸国が持つインテリジェンスは質量ともに圧倒的です(イラクでは失敗しましたが;)。恐らく国連安保理の常任理事国を目指すよりも、こちらの方が実現可能性が高いのではないでしょうか。
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by chatnoir009 | 2012-05-17 22:49 | 国際情勢 | Trackback | Comments(0)
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