暗号模索
2012年 04月 08日
3月23日から4月23日まで東京の第一生命ギャラリーにおいて、新進気鋭の芸術家、後藤靖香さんによる個展「暗号模索」が開かれています(入場無料です)。後藤さんは太平洋戦争をテーマにした作品を発表されている異色の芸術家ですが、今回は太平洋戦争中の日本陸軍による暗号解読をテーマにされています。ちょうど会場の第一生命ビルも戦争中は陸軍による暗号解読に使用されており、そこでの暗号解読の作品展はなかなか感慨深いものがあります。私も戦争中の暗号解読についてアドバイスさせていただきましたが、後藤さんは作品を作成する際、その背景となる歴史事実の勉強にも余念がなく、研究者なみに暗号に関する本を読みこんでおられました。芸術とは作品にすべてを語らせるという手法もあるとは思いますが、やはりきちんとした下調べがあってこそ作品にも深みが生まれるのだと思います。後藤さんの力強いタッチは、膨大なリサーチに裏付けられた自信の表れではないでしょうか。会場では後藤さんの手書きによる日本陸軍暗号史の解説文も配布されています。
by chatnoir009
| 2012-04-08 22:53
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