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「魔法は探し求めている時が一番楽しい」


by chatnoir009
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近著

 先日の地震では幸いなことに私の身の回りにほとんど実害はなかったのですが、日本のみならず世界中から安否確認のメールをいただきました。既によく知られていますように、海外では日本沈没のような勢いで報道されていましたので、東京もそれに巻き込まれたかの印象だったようですが、「心配してもらっている」というのは有難いことです。いずれにしましても被災地の方々には心よりのお見舞いを申し上げたいと思います。
 近著_e0173454_23185938.jpgところで今月、インテリジェンスに関する日本語の著作が発売されていたのですが、地震のお陰ですっかりと忘れていましたので紹介させていただきます。まずは外務省(現在はジェトロに出向中)の北岡元さんが書かれた『速習!ハーバード流インテリジェンス仕事術』です。これはビジネスパーソン向けに書かれた入門書と言えるものですが、中身はインテリジェンス研究に基づいた最新のマネジメント理論が、豊富な事例によって紹介されているものです。本書は国家インテリジェンスというよりは、コンペティティブ・インテリジェンスなのですが、これまでなかなか一般向けの書がなかったということで貴重なものです。
 近著_e0173454_23192491.jpgもう一点は、警察庁(現在は慶應義塾大学教授)の小林良樹さんの書かれた『インテリジェンスの基礎理論』です。本書は大学や大学院で初めてインテリジェンスを学ぶ学生向きに書かれた本格的な理論書でありまして、インテリジェンス・プロセスから組織論、カウンター・インテリジェンス、オーバーサイトの問題についてそれぞれ詳しく書かれています。本書は恐らくアメリカで広く使われているテキスト、M. Lowenthal, Intelligence - From Secrets to Policy と同じ位置づけになると思います。Lowenthalと言えば、翻訳版の出版作業も進んでいるようでして、今年中には書店に並ぶようです。
 このように日本語で読めるインテリジェンスのテキストが徐々にですが充実してきました。あとは大学などでインテリジェンスの講座が開かれれば言うことなしなのですが。
by chatnoir009 | 2011-03-27 23:19 | 書評