共同研究
2010年 12月 11日
現在、英米の研究者達と各国のインテリジェンスの比較研究のようなものをやっているのですが、組織論や法律論は無味乾燥だ、ということで、インテリジェンス文化論から切り込もうなどという話になっています。インテリジェンスが国家目標のために情報を収集・分析するためだけの合理性を追求する組織であれば、軍隊組織のようにどの国の機関も似たような組織形態を取るはずなのですが、そうはいきません。どの国の情報機関も似ているようで異なる面が多々あるわけです。従ってその原因をそれぞれの国が持つ政治文化、組織文化を検討することにより、インテリジェンスの比較研究をやろうというような話であります。例えば情報組織内のカルチャーや情報機関と政治リーダーの距離間、脅威に対する認識の違い等、色々と比較要素はあるのですが、最近研究者の一人が、まずは政治学の分野である程度確立されている政治文化論を学ぶべきだ、特にアーモンドの著作に学ぶべきでは、と言い出したもので、なぜかアーモンドの研究を勉強させられる羽目に。ところがこれには異論も噴出するわけでありまして、案の定プロジェクトは迷走しております。個人的には、インテリジェンスの研究は衛星の運用や分析論など科学的なアプローチが可能な分野と、情報の政治化といった問題に代表されるアートなアプローチが求められる分野があり、文化論は後者に属していると考えています。そのため政治学の分野から文化論を拝借してくるのはそれなりに有意義なことではあると思うのですが、さてどうなることやらといったところです。
別のプロジェクトでは、戦前、ソ連にオルグされた日本人についても調べております。以前紹介した三宅正樹教授の著作では、ソ連側に「エコノミスト」と呼ばれた日本人が政府の近いところに存在していたことが指摘されていますが、ロシアのアーカイブを研究している海外の研究者の指摘で、その他にも「グレイ」とソ連側に命名された日本人がいたことも明らかになっています。旧ソ連のNKVD/KGB、またGRUの日本への浸透は、ゾルゲだけではなかったようです。
別のプロジェクトでは、戦前、ソ連にオルグされた日本人についても調べております。以前紹介した三宅正樹教授の著作では、ソ連側に「エコノミスト」と呼ばれた日本人が政府の近いところに存在していたことが指摘されていますが、ロシアのアーカイブを研究している海外の研究者の指摘で、その他にも「グレイ」とソ連側に命名された日本人がいたことも明らかになっています。旧ソ連のNKVD/KGB、またGRUの日本への浸透は、ゾルゲだけではなかったようです。
by chatnoir009
| 2010-12-11 22:49
| インテリジェンス

