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「魔法は探し求めている時が一番楽しい」


by chatnoir009
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謎の女性スパイ その2

 もう随分と時間が経ってしまいましたが、「ロシアの美人すぎるスパイ」の件は、一連のスパイ団が起訴された上に、ロシア側が拘束している米側スパイとの交換によって決着をみました。起訴状によりますと、ロシアスパイの罪状は「米政府に通知していない外国政府機関との共謀」でありまして、罪状から言えば大したスパイではなかったようです。FBIとしても一部が国外逃亡を企てたために、慌てて拘束したような印象を受けます。
 7月10日にウィーンでお互いが拘束したスパイを交換して手打ちとしたのですが、その際、ロシア側から4人の二重スパイが米側に引き渡されています。その中でもアレクサンダー・ザポロジスキー氏は旧KGB大佐を務めていた人物で、氏は1994年にCIA内のスパイが逮捕されたエイムズ事件、2001年にFBI内のスパイが逮捕されたハンセン事件に関わっていたといわれる大物スパイであります。両事件とも、CIA、FBI双方にとって最大級のスキャンダルであり、両組織ともそれぞれの「たゆまぬ努力」によって組織内の容疑者を燻り出したということになっていますが、実は米側に付いたザポロジスキー氏の協力によって事件が発覚したとの噂があります。その後氏は2003年にロシア当局に拘束され、懲役15年の刑に処されたらしいですが、今回のスパイ交換で無事米国に戻ってこられたようです。そう考えますと米側は末端の10人のスパイと引き換えに4人の大物スパイを回収できたのですから、取引としては悪くなかったように思います。しかし穿った見方をすれば、まだ米国内にロシアのスパイが活動しており、今回逮捕された「美人すぎるスパイ」をはじめとするスパイ団が余計な情報を漏らす前に何とか帰国させたことで、ロシア側としては安堵しているのかもしれません。
by chatnoir009 | 2010-07-26 21:58 | 国際情勢