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「魔法は探し求めている時が一番楽しい」


by chatnoir009
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The National Archives

 先週から調査のためロンドンに滞在していますが、最近の政府の財政難を反映してか、今年1月から公文書館は毎週月曜が休みになってしまった上に、全国ストのため公文書館の機能が相当低下していますので調査もはかどりません。今日、たまたまパリから調査に来られていた細谷雄一先生と再会しましたが、細谷先生も公文書のカードの更新すらできない状況に苦慮されていたようです。The National Archives_e0173454_8141989.jpg
 ところで公文書館ではMI5の公式史が出たせいか、5関係の資料は凄い勢いで公開されつつあります。昨年の9月に5の文書がまとまって公開されましたが、また今年の3月になって多くの資料が公開されました。私が個人的に関心を持ったのは、「イントレピッド」こと、ウィリアム・スティーヴンスンの資料が公開されたことでしょうか。スティーヴンスンは第二次大戦中、6の米国支部であるBSCの支部長を務めており、その活躍については『暗号名イントレピッド』にも書かれていますが、内容については若干脚色があるのではないかと言われていました。特にスティーヴンスンは「007」のモデルにもなった人物ですから、その活動について正確なことが判り難かったのですが、今回の資料開示で色々な事実が判明しました。それによりますと、スティーヴンスンは6だけではなく5の米国支部長も務めていたようで、これは当時としてはかなり例外的だったのかな、と思います。やはりチャーチル首相の意向が相当働いたようです。
 しかしストのお陰であまり資料を読むことができませんでしたので、個人的に気になっていたウェブ公開のUFO調査資料をぱらぱらと見てみました。これは国防省が将来的にUFOがイギリスの安全保障にとって脅威となるか検討したものですが、その歴史は古く、1910年には既にチャーチル議員の指示でUFOの調査が始められています。ただし当時はUFOがドイツの新兵器の可能性があるとのことで調査が始まったのであり、今日我々が知る、異星からやってきた円盤型のUFO調査については戦後開始されたようです。その時調査の責任者に任命されたのが、当時空軍情報部長であり、インテリジェンス研究者でもあったR.V.ジョーンズ博士だったというのはちょっとした驚きでした。
by chatnoir009 | 2010-03-10 08:12 | その他