2011年 02月 02日
モサド長官人事
後任のプラド氏は、国防軍時代に特殊部隊員として1976年のエンテベ空港強襲作戦に参加し、その後モサドに参加、2006年のレバノン戦争では一旦軍人としてイスラエル軍参謀本部で勤務した後、モサドの副長官になったようです。2007年には「T」という名前でプラド氏が次期モサド長官に就任するということが報道されていましたが、ダガン氏の長官留任が決まったために、プラド氏は退官、民間企業の役員に収まっていました。
今回、ネタニヤフ首相はダガン氏の任期延長を拒否して、プラド氏を呼び戻した形になります。前任者のダガン氏が対テロ専門の武闘派だったのに対して、プラド氏は盗聴など秘密工作の専門家だったようです。イスラエルの「ハァーレツ」紙によりますと、モサドは今回の長官人事を概ね肯定的に捉えているようですが、就任早々プラド長官は緊迫する隣国のエジプト情勢に直面することになります。この難局をどう乗り切るのか、新長官の対応能力が問われることになるでしょう。また別の報道によりますとタミル氏は長官として、ドバイの秘密工作で英国の偽造パスポートを使用したことを英国政府に謝罪する用意があるとのことです。
マスコミの前に姿を現したプラド氏。一昔前ならあり得ない光景です。
by chatnoir009
| 2011-02-02 20:47
| 国際情勢