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半島情勢

 今朝、鳩山総理は「韓国を強く支持する。北朝鮮の行動は許し難いものだ。今後の対応は、韓国、米国など関係各国と緊密に連携・協力する」との声明を発表しました。この対応は場当たり的なものではなく、その確固たる内容、タイミングから見て事前に検討されていたものだと思います。新聞報道によりますと、昨日、内閣情報官が総理に対してブリーフィングを行っていますので、どうやら今回の一件は久々に我が国のインテリジェンスが機能している表れだと言えます。恐らく、今回、韓国が北朝鮮に対して報復攻撃を行わない、との情勢判断から日本が韓国を支持しても戦争という形で巻き込まれる可能性が薄く、外交的に最大限の支援を行うという判断なのでしょう。もちろん内調は、韓国内の世論動向や外交当局、軍からの情報によってインテリジェンスを導き出しているはずですし、それをカスタマーとして受け取る警察、防衛は国内の治安情勢に敏感になっています。沖縄の基地移転問題等をめぐっては、インテリジェンスが機能していなかったようにも見えるのですが、今回の対応を見ていますとなかなかのものだと思います。恐らく今後、韓国は国連安保理に提訴するでしょうから、その時、我が国の外交とインテリジェンス能力が改めて問われることになるでしょう。日本が北朝鮮による日米韓の離間策に惑わされることなく、戦略的な行動を取ることを祈るばかりです。
 ただアメリカではデニス・ブレアDNI辞任のニュースがトップで大きく報じられていましたので、鳩山発言はそれ程取り上げられていないようです。しかしいきなりのDNI辞任も驚きでした。ここのポストは回転が速いですね。
by chatnoir009 | 2010-05-21 22:02 | 国際情勢